看護師の一日を体験
基礎情報 - 公立病院と私立病院の比較 - 将来展望 ◎ 看護師
看護師は日本の医療制度において不可欠な存在です。病院、地域社会、介護施設など、様々な場所で忙しく働く看護師の姿が見られます。

給与と福利厚生
日本の看護師の平均年収は約300万〜950万円程度(出典:厚生労働省・LeverageEdu・ERIなど)。経験・勤務地・病院の種類で大きく差があります。
キャリア段階 | 年収目安(円) | 月収目安(円) |
---|---|---|
新人 | 300〜400万円 | 25〜33万円 |
中堅(5年〜10年) | 400〜600万円 | 33〜50万円 |
専門・ベテラン | 600〜950万円 | 50〜80万円以上 |
福利厚生(例)
- 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険などの社会保険完備
- 夜勤手当(22時〜翌5時は基本給の25%以上)
- 年2回の賞与(合計で月給の2〜4ヶ月分程度)
- 有給休暇:入職半年後から10日付与、勤続年数で増加
- 住宅手当や寮(月1〜3万円程度)
- 産休・育休(最長2年)
- 認定看護師・専門看護師など資格取得支援
業務内容:看護師は毎日何をしている?
看護師の仕事は単なる「お世話」にとどまりません。
- バイタルチェック(体温・脈拍・血圧)
- 医師の診療・処置補助、急変対応
- 投薬管理、点滴
- 食事・清拭・移動など日常生活のサポート
- 患者さんやご家族への説明・相談
- 健康教育(予防指導・生活習慣アドバイスなど)
さらに、病院外でも学校・訪問看護・高齢者施設・地域包括支援センターなど幅広いフィールドで活躍しています。
勤務時間と働き方
看護師は交替制勤務(シフト制)が基本です。
例:
- 日勤:8:00〜16:30
- 準夜勤:16:00〜0:30
- 深夜勤:0:00〜8:30
月4〜8回程度の夜勤が一般的。 夜勤は体力的に大変ですが、手当で収入アップにつながります。
資格要件
日本で「看護師」として働くには、以下が必要です:
- 看護大学(4年)、短期大学・専門学校(3年)などでカリキュラムを修了
- 看護師国家試験に合格
合格後、厚生労働省に登録して正式に免許を取得します。
公立病院と私立病院の違い
項目 | 公立病院 | 私立病院 |
---|---|---|
給与水準 | 安定・公務員基準に近い | 病院により幅がある(高めのところも) |
賞与・福利厚生 | 比較的充実・安定 | 病院によって差が大きい |
雇用の安定性 | 高い(地方自治体運営) | 経営状況に左右されやすい |
研修・教育制度 | 系統的で全国共通 | 独自プログラムを持つ病院も多い |
勤務の特徴 | 患者数が多く忙しい | 規模・診療科により変動が大きい |
どちらも一長一短がありますが、安定を求めるなら公立、専門性や給与重視なら私立を選ぶ人も多いです。
将来性:需要とキャリアパス
- 日本は超高齢社会で医療・介護の需要が増加中
- 求人は安定して多く、全国的に人材不足傾向
- 経験を積んで認定看護師・専門看護師など資格を取得すれば年収UP
- 管理職・教育者・研究職など多様なキャリアパスもあり
まとめ
- 年収は新人で300〜400万円、ベテランで600万円以上も可能
- 社会保険・夜勤手当・賞与・住宅手当など福利厚生が充実
- 患者ケアだけでなく医師補助・健康教育など役割は多岐
- 交替制勤務で体力的負担もあるが、手当で収入補填
- 国家資格が必須だが、将来性は非常に高い
- 公立病院は安定、私立病院は特色や給与幅が広い
看護師は単なる「サポート役」ではなく、医療現場と地域を支えるプロフェッショナル。 安定した仕事を目指す方、人と接することが好きな方には魅力的な選択肢です。